トップ 開催レポート 第1回 明治神宮外苑教室 (東京) 講師インタビュー・受講者の感想

第1回 明治神宮外苑教室 (東京)

講師インタビュー

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大矢 明彦(おおや あきひこ)氏

今まで聞きたいのに聞けなかった少年野球指導者に対して、子供たちへの細かい指導法を教えられ、大変良かった。「三井ゴールデン・グラブ賞」は職人気質であり、プロ野球選手の目標。自分は随分前にもらったが、それを母体にアマチュア指導ができるのは嬉しい限り。受講者もまるで野球少年のように喜んでいたので、是非これからも続けてほしい。

写真:大矢 明彦 氏
【指導内容抜粋】
  • 捕手は一番けがをしやすい。右手は軽く握っておくこと。ワンバウンドをグラブに右拳を添える。
  • ミットを前に出しすぎない。ボールは体の近くで捕ること。
  • 塁への送球は自分の球の変化の癖も考慮しながら、投げること。塁手が取りやすいよう心がける。
水上 善雄(みずかみ よしお)氏

受講者はもっと知りたがっていたし、自分たちも少年野球指導者が何を知りたいのか、どう伝えればよいのか勉強になった。こういうことは10年続けて本物。受講者も熱心なのが、目に表れていたし、今後20年、30年先でも「三井ゴールデン・グラブ賞」とともに、「三井ゴールデン・グラブ野球教室」を受け継いでほしい。

写真:水上 善雄 氏
【指導内容抜粋】
  • ボールは体の正面で捕ること。体から離れて捕ると次の動作に移りにくい。
  • 送球は一歩踏み出し、少しでも投球距離を短くする。
  • チームメイトには、できるだけ変化しない、ストレートを投げるようにする。
屋鋪 要(やしき かなめ)氏

少年野球の指導者は自分の野球経験だけを信じているひとや、経験がなくても熱意だけで指導している人もいる。だからこそ、このような機会はありがたい。子供は聞いても理解できないが、大人ならば理解できるし、どう教えればいいかも説明できる。この教室を通じて将来を担う子供たちに何かひとつでも残せたら光栄。

写真:屋鋪 要 氏
【指導内容抜粋】
  • 一塁ベースを踏む足は「左」「右」どちらでもよい。それにこだわってスピードを落としてはいけない。
  • ヘッドスライディングは危険なので子供にはさせない。
  • ヒットで満足せず、走塁にも意識を集中し、走塁中も返球の確認を怠らないこと。
阿波野 秀幸(あわの ひでゆき)氏

少年野球指導者は多いが、自信を持って指導している人は少ないと思う。今日の野球教室で少し、指導力に自信をつけて頂ければ嬉しいし、野球好きである元選手と指導者が体を動かしながら交流したので、響きあった感じがする。一緒にプレイしたことで講師と受講者のお互いの思いは伝わったはず。

写真:阿波野 秀幸 氏
【指導内容抜粋】
  • 低学年は手が小さいので、まず4本指で握らせ、高学年になってから3本指で握らせる。
  • 指先だけでは握らないこと。握りが下手だとエラーが多くなる。
  • 軸足の動きで捕球処理の早さは決まる。上半身だけ使ってはだめ。
吉田 直人(よしだ なおと)氏

プロの技術はどんどん伝わるかもしれないが、正しいトレーニング方法はまだまだ伝わっていない。指導者たちはけがの対処に悩んでおり、今回のような教室はとても有意義だった。技術だけでなく、故障しない体、けがをしない体を子供のうちから作っておくことが大切。

写真:吉田 直人 氏
【指導内容抜粋】
  • 傷害予防の為のトレーニングは、ストレッチングと筋力トレーニグを組み合わせることが必要。
  • 正しいストレッチングの方法
    (1)気持ち良く伸ばせるところまで、痛いところまでは伸ばさない。
    (2)反動はつけない。
    (3)呼吸を止めない。
    (4)15~30秒間保持する。

受講者の感想

斉藤 俊也さん 品川区「二葉ガッツマン」(コーチ)

預かっている子供たちなので、まずけがが一番心配。肘の痛みを感じる子もおり、投げさせ方が悪かったと気付いた。自分は高校まで野球を経験したが、全く未経験の指導者も多いので、練習メニューなど大変参考になるし、「プロ野球選手がこう言っていた」と子供たちに伝えれば説得力があり、自分たちの指導の自信にも繋がる。
子供たちにはまずキャッチボールから基礎を見直し、屋鋪さんの「走塁時の踏み切り足はどちらでも良い」という教えも、今まで「左足で」と指導していたので、改めたい。

写真:斉藤 俊也 さん
米本 成人さん 府中市「府中一小サンボーイズ」(コーチ)

小学校低学年を指導しており、子供たちには理論を教えても中々通じないが、今日の野球教室の内容は子供にもわかりやすく伝えることができる。同じ学年でも小学生は大人と違い体力差が激しく、けがの予防や体力に合わせた指導法が大変参考になった。
阿波野さんが「ワインドアップ、セットアップポジションのバランスでコントロールが乱れる」と言われたので、投手の子供たちに活かしたい。

写真:米本 成人 さん