トップ 開催レポート 第14回 札幌教室 (北海道) 講師インタビュー・受講者の感想
第14回 札幌教室 (北海道)
講師インタビュー
- 稲葉 篤紀 氏
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野球では、ピッチャーを中心とした守備が、勝てるチームの第一条件だと思っています。打つことはみんな好きに決まっているのですが、守備も大事にしてほしい。ですから守備を中心にしたこの三井ゴールデン・グラブ(三井GG)野球教室は非常に良い企画だと思いますし、参加できて嬉しいです。
また、この野球教室は指導者の方たちが対象です。指導者には「自分の指導が正しいのか」という不安がつきものですが、私たち三井ゴールデン・グラブ賞を受賞した元プロが教えることで、新たな教え方を学んだり基本を再確認したりできる。そして子どもたちに正しい基本を教えていけるという、意義のある企画だと感じています。
少年野球では、外野手は注目をされない場合が多いので、今日はまず「外野手に声をかけてあげましょう」ということを、皆さんに話したいと思っています。もちろん、構えや捕り方などの基本もしっかりとお伝えします。
指導者の方たちには、一方的に指導や考えを押し付けるのではなく、子どもたちとコミュニケーションをとって、その中でアドバイスをしていっていただきたいですね。指導者やコーチはあくまでもサポート役ですし、頭ごなしに押さえつけることが一番よくない。コミュニケーションをしっかりとって、子どもたちがどういうことを考えて練習しているのか、話をしながら指導していけば、子どもたちも飽きずに野球をやってくれると思います。
三井GG賞は、プロの中でも各リーグで9人しか選ばれないので、そこに入れること、評価されることは非常に嬉しいことです。特に、私は守備を第一に考えてプロの世界でやっていたので、喜びは大きかったですね。
初めて受賞したときには「まさか自分が」という思いでした。私はプロに入ってはじめて外野をやるようになったんです。ずっと外野をやっている人でもなかなか受賞できないのに、プロからはじめた私が受賞できたということは、皆にチャンスがあるということ。後は守備に対しての意識の問題で、だからこそ、守備の大切さを伝えていきたいと考えています。
また、黄金のグラブはテレビでしか見たことがありませんでしたが、実際に手にした時の嬉しさは言葉にできないほど。あのトロフィーは、自分のグローブの形でつくってくれるんです。それがとても嬉しくて、持ち帰った後は、飾って眺めていました。もちろん、今も飾ってありますよ。
受講者の感想
- 是澤 敬子さん、是澤 亮さん、玉村 真弓さん(伏古わんぱくボーイズ)
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わかりやすく、子どもに指導する際にためになることを沢山教えていただきました。特に、宮本先生の「グラブやバットを目とボールの間に入れる」というお話が印象に残っています。一番感心したのは、稲葉先生の「ミスのときに怒らない」ということ。つい怒ってしまいがちですが、そんなときでも声のかけ方で子どもにやる気を出させることができると思い、今後の参考にさせていただきます。また、足の出し方やグラブを立てるということの意味など、今まで良かれと思っていた指導とは異なるお話も聞けて、しかも子どもにわかりやすく伝えられる言い方だったので、とても勉強になりました。
- 平田 陽介さん(伏見中学校野球部)
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プロの方に教わることができる機会はこれまでありませんでしたが、初歩的なことからわかりやすく教えてもらうことができ、質問にも丁寧に答えていただけました。今日一日で、かなり野球の知識が深まったと思います。どの講師の方も「子どもたちに野球を楽しんでもらうにはどうしたら良いか」ということを仰っていて、キャッチボールや守備、バッティングも含め、指導者として、楽しませる工夫が大切なんだと感じました。
- 小澤 崇志さん、長島 誠さん(円山スターズ)
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とても楽しく参加させていただきました。実際に体を動かしながら、プロの考え方などを指導していただけたことが良かったですね。自分は野球経験がないので、どうやって子どもに指導すればいいのかよくわからない場面も多く、今日の経験は非常に役に立ちます。講師は有名な先生ばかりでしたが、そうした方たちから、子どものことを考えた指導方法を教えていただけたので、とても参考になりましたし、今後活かしていきたいと思います。
グラブの出し方や打球に対する入り方、練習方法など、これまで自分が考えていたことと違っていたことも、合っていたこともありましたが、今後は自信を持って子どもたちにアドバイスしていけるなというのが収穫です。今日教わった練習方法を持ち帰り、採り入れていきたいと思います。